歯と食事の関係というと、食後の歯磨きがイメージされるかもしれません。
もちろん、歯磨きも大切ですが、食事を通じて歯の健康を保つ栄養素を摂取することも大切です。
この記事では歯と食事の関係についてご紹介します。
食事と歯磨き
歯は食事をおいしく食べるうえで欠かせないものです。
歯を失い、咀嚼が難しくなると食べる量が減るなどして栄養も摂れなくなります。
身体能力の衰えにつながり、病気もしやすくなるので、歯を保って食事をしっかり取れる状態を保つことが健康維持に不可欠です。
歯を失わないようにするためにも、口の中に雑菌が繁殖しないよう、食事をした後の歯磨きを習慣づけましょう。
また、朝起きた時は口腔内に菌が繁殖している可能性があるので、朝食を取る前に歯磨きをするのがおすすめです。
歯の健康を保つために必要な栄養素
歯の健康のためには食事から、栄養をしっかり摂ることが大切です。
歯の健康を保つために欠かせない栄養素は、歯の表面の硬いエナメル質を作ってくれるカルシウム、エナメル質の内側にある象牙質を作るタンパク質、そして、エナメル質や象牙質を良質に維持するために欠かせないビタミンA・C・Dなどです。
カルシウムが豊富な食べ物
カルシウムが豊富な食べ物としては、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品が代表的です。
牛乳や乳製品はタンパク質も摂れるので、歯には良い食材です。
もっとも、動物性のものはカロリーも高いので避けたいといった方は、大豆製品や小魚、骨まで柔らかく食べやすいサバやイワシなどの水煮缶なども活用しましょう。
ワカメや小松菜などの海藻や野菜にも含まれているので、一つの食材に偏らず、バランス良く摂取しましょう。
タンパク質が豊富な食べ物
乳製品や卵をはじめ、赤身のお肉や鱈やサバなどの魚類もおすすめです。
高たんぱく低カロリーの鶏のささ身や鱈などをはじめ、豆腐や油揚げ、豆乳などの大豆製品も良質なタンパク質の宝庫です。
ビタミンA・C・Dが豊富な食べ物
ビタミンAは、レバーやうなぎ、人参、ほうれん草などに多く含まれています。
ビタミンCは、イチゴやミカンなどのフルーツや、色の濃い野菜に多く含まれています。
ビタミンDは、干し椎茸や舞茸、鮭やサンマなどに豊富です。
咀嚼機能や口内環境を高める食べ物
歯を構成する成分として必要な栄養素のほか、咀嚼機能や口内環境を高める食べ物も積極的に食べたいところです。
ごぼうやセロリ、玄米などの食物繊維が多い食品は、何度も噛む必要があるため、咀嚼機能を高めることや咀嚼や消化に必要な唾液の分泌促進、歯の表面をきれいにする作用もあります。
また、梅干やフルーツ、海藻類を食べることでも唾液の分泌促進につながります。
唾液の分泌量が増えると、むし歯になりにくい口内環境になるので積極的に食べましょう。
まとめ
食事の前後に歯磨きが大切なだけでなく、歯の健康を保つための栄養素を、食事を通じてバランス良く摂ることで、歯の健康維持につながります。
カルシウムやタンパク質、ビタミンA・C・Dをはじめ、咀嚼機能や口内環境を高める食べ物も意識して摂取するようにしましょう。